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2023.03.03

寝ても疲れがとれない原因は?

【第32回】寝ても疲れがとれない原因は?

睡眠の関する悩みで多いのは、「寝ても疲れがとれない」こと。
さまざまな調査結果で、上位にランクインしています。
疲れが取れない最大の原因は、単なる「睡眠不足」。

自分では睡眠時間は足りていると思い込んでいて、別の原因があるのではないかという
勘違いです。

実は十分寝ていないのです。
必要な睡眠時間は個人差がありますが、20~50代の場合は7~8時間程度が目安。

6時間寝ていれば大丈夫と思っている人が多いのですが、ほとんどの人が必要量に足りていません。
だから疲れが残るのです。
まず7時間を目標に、睡眠をとるようにしてみてください。

必要量が7時間の人は疲れがとれますが、8時間の人や9時間の人は、
7時間でも疲れがとれません。
30分ずつ長くしていって、日中の体調がよい睡眠時間をみつけてみてください。

それが自分に必要な睡眠時間です。
睡眠時間を伸ばしても疲れがとれない場合は、睡眠に悪影響を及ぼしている習慣を改めましょう。
  • 休日の朝寝坊 ⇒ 平日の起床時刻+1時間以内に起床
  • 日光浴不足 ⇒ 1日30分以上太陽光を浴びる
  • 夕方以降のうたた寝 ⇒ 昼寝は午後3時までに15分程度
  • 夜食 ⇒ 食事は就寝3時間前まで
  • お酒 ⇒ 酒量を減らす、ノンアルコールや微アルコールを
  • カフェイン ⇒ 夕方以降はノンカフェインに
  • たばこ ⇒ 就寝2時間前まで
  • 寝床スマホ ⇒ スマホは就寝30分前まで
  • 入浴しない ⇒ 就寝1~2時間前にぬるめの湯に15分つかる
  • 合わない寝具 ⇒ 立位の姿勢を保てる枕とマットレスを
パジャマを着ることも大切な習慣です。
部屋着で寝ていると寝返りがしにくいので、疲れがとれにくくなるからです。
適切な睡眠時間をとりながら、睡眠に悪い習慣を改善して、スッキリした目覚めを迎えましょう。

三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)は100万部を突破。https://sleepeace.com/