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2024.05.07

子どもの睡眠、大丈夫? 親子で早寝のリズムをつくろう

【第46回】子どもの睡眠、大丈夫? 親子で早寝のリズムをつくろう

子どもの寝かしつけに苦労する。
朝、なかなか起きられない。
夜泣きや夜尿が治らない。


このような睡眠の問題は、どんな生活習慣と関連しているかを調べた研究報告が、弘前大学からありました。対象は弘前市在住の5歳児で、18%に睡眠の問題があることがわかりました。5~6人に1人という割合です。

睡眠障害は以下の習慣で増えることがわかりました。
	就寝が22時以降
	起床が7時30分以降
	睡眠時間が9時間未満
	入眠に30分以上かかる
	スクリーンタイムが2時間以上/日
睡眠障害が少ないグループで行われていたのは、以下の4つです。
	21時までに寝る
	6時半までに起きる
	20分以内に寝つく
	スクリーンタイムは2時間未満/日
そのほか、兄弟姉妹がいないと睡眠問題が増える傾向にあったそうです。日本では、未就学児は両親や兄弟と一緒に寝る子が多いのですが、兄弟がいないと親と一緒に寝ることになり、大人の生活スタイルの影響を受けることになります。夜更かしになりやすく、睡眠問題を生じる可能性が高いのです。

子育て中のママは睡眠不足になりがちですが、上手くいっているパターンがあります。それは、子どもと一緒に寝てしまうこと。21時前に寝て、4時頃に起きて家事をする。そうすると、子どもも大人も睡眠時間を確保しやすくなります。

子どもの睡眠不足は、肥満などの健康問題のほか、学業成績、認知能力、行動の問題など、心身の健康に影響することがわかっています。親も子どもも、健康的な睡眠習慣を身につけていきましょう。

三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書に『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)は100万部を突破。https://sleepeace.com/