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2021.06.16

熱帯夜でも熟睡するための3要素 ~エアコン・パジャマ・寝具の工夫~

 

【第13回】熱帯夜でも熟睡するための3要素
~エアコン・パジャマ・寝具の工夫~

 

「エアコンを止めると暑くて目が覚める」
「つけっぱなしだと寒くて体がだるくなる」

 

そんな理由で熟睡できない人が多い真夏。
ぐっすり眠れない日が続くと、夏バテにもつながっていきます。

 

  • エアコンの使用を前提としたパジャマを選ぶ

 

暑い日は薄着で寝ている人が多いと思いますが、実はそれが間違いのもと。
熱帯夜はエアコンを使うことを前提に、冷気が体に当たっても冷えないように、
長袖長ズボンのパジャマを着用しましょう。

半袖や七分丈でも構いませんが、寝ている間に寒く感じるようなら、長袖長ズボンが正解です。

 

 

  • エアコンは2段階で設定する

 

寝る時にはちょうどよかった室温でも、寝ている間に寒く感じる場合、
エアコンの温度を2段階で設定しましょう。

まず、就寝1時間前に25℃前後でオンにして、寝室を冷やしておきます。
寝始めの体温は高いので、少し涼しいくらいのほうが寝つきはよくなります。
そして寝る時に、26~28℃に変更しましょう。
その温度になるまでは送風運転で、徐々に室温が上がっていくので、冷え過ぎを防ぐことができます。

 

 

  • 枕元に温湿度計を置く

 

室温が28℃を超えると夜間熱中症のリスクが高まります。
エアコンの表示温度と寝ている場所の温度には差がありますので、
枕元に見やすい温湿度計を置いて、28℃以下になるようにしてください。

温度だけでなく、湿度も寝やすさに影響します。

寝室の湿度は一年を通して40~60%が理想的。
夏は湿度が80%を超えることもあり、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるので、
体温が下がらず熟睡できません。
エアコンをつければ湿度も下がるので、熱帯夜は必ずエアコンを使用しましょう。

 

 

  • 電気代が気になる場合は寝具で工夫

 

電気代が気になる場合は、エアコンの温度設定を高め(27~28℃)にして、寝具の工夫をしましょう。

背中がマットレスに密着すると暑いので、通気性が高い敷きパッドを使用するのがおすすめです。
天然素材が好きな人は、吸湿性がよく涼感もある「麻の敷きパット」がよいでしょう。

少し高価ですが、敷きパッドの表面の生地だけでなく、中に詰まっている素材も「麻綿」を使用しているものを選ぶと、
しっかり汗を吸ってくれるので快適に眠れます。

背中の熱を逃がすために、横向きで寝るのも一つの方法。
その時に抱き枕を使うと、体の圧力が分散されて、長時間横向きで寝ることができます。
抱き枕を選ぶときは、長さが120cm以上あるものがおすすめです。

 

 

エアコンとパジャマと寝具の工夫でぐっすり眠り、暑い夏を乗り切っていきましょう!

 


三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな合う枕がわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計115万部を突破した。https://sleepeace.com/