Kaimin Labo

お問い合わせ
 
カート

2019.09.13

眠らないと太る? 睡眠でヤセ体質を目指す方法

 

【第1回】眠らないと太る? 睡眠でヤセ体質を目指す方法

 

「ダイエットすると決意しても長続きしない」
「つい食べ過ぎてしまう」

それはあなたの意志が弱いからではなく、しっかり眠っていないことが根本的な原因かもしれません。
睡眠不足になると食欲を増進させるホルモン(グレリン)が増え、
食欲を抑制するホルモン(レプチン)が減り、太りやすくなるからです。

では、「しっかり眠る」とは、具体的にはどういうことでしょうか。

それは睡眠の質(深さ)と量(長さ)が、ともに確保されていることです。

睡眠が最も深くなるのは、寝入った直後。
深い睡眠が取れると成長ホルモンが分泌され、新陳代謝を高め疲労回復が図られます。
この成長ホルモンには脂肪を分解する働きもあるので、深く眠ることはダイエットにもつながっているのです。

そのために大切なのは、寝つきを良くすること。

布団に入って20分以内(シニアは30分以内)に入眠できたら理想的です。
就寝1~2時間前にお風呂に入ったり、照明をオレンジ色の光にしたり、ヨガやストレッチでリラックスしましょう。
肌触りの良いパジャマを着たり、体に合った寝具を使うなど、寝室環境を整えることも大切です。

豆電球程度の明るさでも、太りやすくなることが分かっています。光の刺激で睡眠が浅くなるからです。
寝室はできるだけ暗くして眠りましょう。

また、「すぐに眠れる」「いつでもどこでも眠れる」というのは、実はかなり睡眠不足の状態です。
最適睡眠時間は個人差がありますが、多くの人は7~8時間(シニアは6~7時間)が目安です。
自分のベストな睡眠時間より、短すぎても、長すぎても、太りやすくなることがわかっています。

最適睡眠時間を知る一番のバロメーターは、日中のコンディションです。
1週間ずつ睡眠時間を変えてみて、何時間眠ったとき一番体調がよかったかで判断してください。

また、就寝・起床時刻を一定にして体内時計を整えることも、睡眠の質に直結します。

睡眠の質(深さ)と量(長さ)、リズムを整えて、ヤセ体質を目指しましょう。

 


三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな合う枕がわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計115万部を突破した。https://sleepeace.com/